子どもに「死ぬって何?」と聞かれて答えられる? 子どもと一緒に読みたいおすすめの絵本
今回は特にこれといった理由はないが、ふと思い出したことを書いてみようと思う。
少し前に次男が「死ぬって何?」と僕に聞いてきた。
昨年、彼は5歳で祖母の死を経験している。
通夜、湯灌(ゆかん)、葬式、火葬場、骨上げ。
人が死んだら最後は灰になることは知っている。
死ぬって何?
今回の「死ぬって何?」という質問は今までの「何? なぜ?」とは何かが違った。
ただ「居なくなる」「消えて無くなる」といった答えが彼の知りたいことじゃなかった。その場で僕はうまく答えることが出来なかった。
死んだらどうなるのか?どこに行くのか?身体は消えても意識は残るのか?
僕もわからない。
永遠の謎
今回は死ぬということがどういうことなのかは知っていても、その後どうなるのか?
数え切れないほどの宗教や最先端の科学をもってしても未だに謎である「いつか訪れる死」について、子どもと一緒に考えるキッカケになった絵本を「おすそわけ」したい。
昨年は祖母、今年の春に友人を亡くした時は「死ぬって何?」という漠然とした疑問が悲しみと共に頭の中をさまよっていたが、いつの間にか忘れていた。
身近な存在の死でさえ、経験したその瞬間からしばらくは立ち直れないくらい打ちひしがれるが、寂しいことだがふと気づくと記憶は風化していく。
死んだらどうなるか?
また残された者はその死をどう受け止めるのか?
以下の本は子どもだけでなく、大人も深く考えさせれる内容である。
可愛らしい絵と、やわらかく温かみのある文章で、ルビもふってあるので6歳でも充分楽しめる。
しかし、読んだからといって「死」を理解したわけではなさそうである。
絵が気にいったのか? 疑問を解決したいのか?
一緒に読んだ後も、何度か自分で読んでいたが、毎回首をかしげている。
無理もない。大人でも「死」を理解することは難しい。
死は怖いものなのか?
僕は死ぬのが怖い。
ただ、「恐怖」という言葉は適当ではない気がするし、「不安」という言葉も少し違う。自身40を越えた今でも「死」とは何かさっぱりわからない。
怖いというより、単純に「嫌」なのだ。
今死ぬのは「無念」という言葉の他見当たらない。
これからやりたいことが山ほどあるし、残す家族を考えると辛い。
子どもの成長をずっと見守りたいという気持ちでいっぱいだ。
さいごに
「わすれられない おくりもの」は児童書なので、「恐怖」「不安」という内容では「死」には触れていない。
大切な人が居なくなる、ということがどんなことなのか?
死を迎える本人より、残された者たちへのメッセージに物語がフォーカスされている。
6歳には少し難しかったかなと思ったが、彼なりに「死ぬって何?」を考えたと思う。
先日長男も読んでいた。
小学生には少々絵が幼稚かもしれないが、内容が「死」をテーマに書かれているため、少し大人っぽくなりつつある3・4年生あたりにも充分響く。
後日、長男には「かないくん」をプレゼントした。
これについては近日中に書きたいと思う。
「わすれられない おくりもの」
悲しい話だが温かい気持ちになる。
読書の秋に、子ども一緒に是非読んで欲しいおすすめの一冊!
読んでいただいた方へ
ありがとうございました。
Kai Hajime
わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋) | ||||
|